エディ執筆歴


・小学四年生ぐらい
 学校の授業で小説を書くという授業があり、それで『変な生物』だったか、『変な生き物』だったかという、変な話を執筆する。
 400字詰め原稿用紙を20枚程度使っているので、子供の制作としては、かなり長編の部類に入ると思う。
 今思えば、この頃から小説の執筆癖を蔓延させる才能があったのかもしれない。


・中学生の1、2年の頃
 現実にやや疲れ気味な感じで、ノートに小説を執筆。
 ちなみに、その頃はまだ小説と呼べるレベルのものではない。
 おまけに名前を考えるのが面倒くさいので、知っている人の名前を使って、ものすごくいい加減な小説を書いてた。
 どんな内容だったかは、エディにも、もはや分からない。


・中学3年
 受験勉強という世にも恐ろしい存在のため、執筆はやめた。
 ただし、受験後のためにと、わざわざ『小説の設定』のみを白い紙に延々と描き続ける。
 それはもうひどいもので、1年間に書いた量は500枚以上に及ぶ。
 だが、設定だけだったため、その後の小説制作の際、たいして役に立たなかった。
 いや、役に立たなかった。


・高校1年
 文芸部という、文化祭の時期にだけ復活する部活に入ってしまう。
 このころは、小説の執筆癖もなかったのだが、文化祭の1か月前から小説を書きはじめ、そのせいで執筆癖が本格的に始まる。
 ちなみに、文化祭に出品した小説のタイトルは、もはや覚えていないが、そこではなんか似たような感じの人たちが出てきてた。
 フリューレスとフリューバルだったかな?
 ちなみに、内容はSFだが、今思うに、もう2度とこの小説は読み返したくない。
(原本もとっくにないので読み返すこともないが)


・高校2年
 なんと小説を家で書きたいがため、学校から出る宿題が嫌で嫌で、それを何とかするため、休み時間はすべて宿題をする時間にあてる。
 そして、帰ってから小説の執筆に専念するという生活。
 この時期はSFを書いていて、確か完結したはず。だか、いま一つ内容を思いだせない。
 ハワード・レイクラー、ネリルという名前の、流動生命体が出てきた。


・高校3年生
 エディ執筆史上、未だに最長の小説となる小説をひたすらに執筆していた時期。
 タイトル名は……なんだっけ?
 シュピッツラントだったか、シュトレトラントだったかという大帝国の、内乱物語だったことは覚えてる。
 ちなみに、この時まではずっとSF小説で通していたが、それまで念願だったファンタジー小説の執筆に今回から変わる。
 完成には1年だったか、1年半だったか、とにかくやたら時間がかかり、やたら長く書き続けた小説。
 この時期はワープロでの執筆だったが、印刷した原稿の枚数は、1枚1600字の用紙が、1500枚だかなんとかという次元。
 ちなみに、この小説になって、エディは初めて自分の小説を読み返してみた。
 あまりの恥ずかしさに、読みかえす勇気がものすごくいる。ついでに、誤字脱字と、文章表現のひどさで、さらに勇気と根気が必要になる。
 自分が作ったものでなかったら、一度も読み返しはしなかっただろう。


・専門学生の頃
 高校卒業後に、プログラム関係の専門学校に。
 この時期は、ものすごく執筆してた。
 まず、高校時代から書き続けていた内乱物語を書き終える。
 その後、すぐに内乱物語の世界をベースに、別の地域の戦乱物語の執筆も始める。だが、これは途中で挫折。未完成状態に。
 その後、SF小説に再び戻るが、物語の中盤でしくじってしまう。またまた、未完成。
 そこで次は、『星海(せいかい)』というタイトルの小説を執筆。
 ただ、この『星海』はその後いろんなタイトルを勝手にふったので、『流星演舞』とか、いろんなタイトルになっていたりして。
 ちなみに、この物語で登場した主役はルディーナヴァル大公・カスティアさん。
 SFの戦記物で、カスティナラバ帝国という銀河系の大国が、同じく大国であるもう一つの国に戦争を仕掛けて、戦争の話をチョコチョコと書いたもの。主役のカスティアさんが、部下をなじったり、上司を虐めたり、傲慢にふるまったり、実際に超傲慢だったり、戦場で大活躍したり。
 この話には、それまでのどの小説よりも力を降り注いだが、今思えばとんでもない人を書いたものだと思う。
 ただ、この物語自体は、大国間の戦争をちょこっと書いただけ。
 それでも容量換算をすれば、400KBとか、もっといってると思う。
 この続編をその後も書きたかったものの、その前にエディの力が付き果ててしまう。

 ただ、この『流星演舞』の後には、間を置いて『星海歴史録』や『流星流転―周―』なる小説を執筆する。

『星海歴史録』は、『星海』で考えていたすべての内容を詰め込みたいからと、歴史小説風の著述にして執筆。
 ただ、物語のスタートラインは、なんと人間の誕生した時代。その後実際の歴史をプロローグ部分で書き、その後は宇宙へと広がっていく架空の時代を書きつづり、さらに『星海』の時代へと至る全段階の時代を適当にチョイスして書きつづり、最後に『星海』の時代を書いていく。
 カスティアさんの大活躍というか、銀河系征服物語を書きたいがため、結局実際の歴史とその後の架空の歴史1万年分の時代をすべて入れてしまった。

 一方『流星流転 ―周―』に関して。
 こちらは当時読んでいた中国の歴史小説の影響を受けてしまい、中国系の内容を中心に据えた物語。
 ただし、中国系と言っても、秦の始皇帝あたりをモチーフにして、それを宇宙空間でSF小説にして書いてみた。
 しかもこのときも、歴史小説風味だったりして。
 この話も、なんか長かった。
 ついでに、漢字一文字の国がたくさん出てきたことを、未だに覚えていたりして。


 ちなみに、この頃書いていた『流星演舞』系列に属する小説は、『銀河英雄伝説』とか、『中国十八史略』とかの影響が多大。


 それとこの時期は、『流星演舞』系列だけでなく、『妖都幻影奇譚』を始めとする、『妖都』と呼ばれる舞台を中心にした怪奇小説をいろいろと書いている。
 簡単にまとめてしまうと、『魔界都市新宿』とか、あの手の影響を受けて書いた小説。
 物凄く不気味で怪異に満ちた都市を舞台にした物語。
『妖都暗黒譚』や、他にも似たようなタイトルの小説を、全部で三作手がけている。
 ちなみに、エディはこのとき初めて長編ではない小説を執筆。
 それまでは、半年やそれ以上かかる長編小説しか書いてなかったが、『妖都』シリーズでは中編小説だった。

 それと、妖都シリーズの内容に関しても、少々。
 妖都幻影奇譚は、至城美幸と葉山カオルの2人を主役にした物語。高慢ちきな性格をした美幸と、美青年のカオルくんの2人が、探偵社に来る依頼を受けて、怪盗と戦ったり、盗まれたものを探したり、バンパイアと戦ったり。
 ちなみに、美青年と書いているカオルくんだが、実はまっ平らなお胸をした、女性キャラだったりして。

 妖都暗黒譚は、瀬名優希ともう一人名前を忘れてしまった少年キャラが主役の物語。
 なんだか、大企業の社長からの依頼を受けて、呪われた何かをどうとかこうとか・・・つまり、内容を思いだせません。

 もうひとつ、タイトルも忘れてしまった妖都物語では、見た目は少年なキャラが、女性を守る物語だったハズ。
(もう、記憶にさえ定かでない状態)

 

・その後
 まだ、色々書いてました。
 タイトルさえも忘れてしまった小説もあり、『ハクコウセイ』とかいう人が出てくる、近未来を舞台にした物語。
 たしか、巨大隕石の衝突だったかで、人類の人口が激減しまくった世界を舞台にしていた。
 とはいえ、内容自体は悲惨な物語ではなく、学生の生活とか、普通に日常的な生活を書いたりもしていた。
 そして一方で、怪奇小説の影響からまだ抜け出せていなかったため、同じ小説の中に、怪奇物語も同時並行で書いていた。
 だが、物語も終盤に差し掛かり、これからというところで、書けなくなってしまう。
 ミカンちゃんとなってしまいましたとさ……

 他には、崩壊した世界だか何とか、タイトル名を思いだせない小説も執筆。
 地球規模の地震で、十億年前の地層から変な遺跡が出てきて、そのせいで世界中が『妖異』という現象に襲われて、人間に人ではありない力が宿り、姿形が変わってしまうという怪奇小説。
 ただ、SF面にも力を入れてたので、飛行戦艦とか、飛行空母というものも登場させる。
 第一部の後に、書き足りなかったので、第二分も作る。
 一部では、主人公の持つ特殊な能力に目をつけた米国が、軍まで出動させるという展開だが、これを返り討ちにしてしまう。
 続く二部では、主人公のお姉さんが復讐のためだとかで、わざわざ米国にまで飛んでいき、主人公も無理やり動向させられる。そして米国を舞台に、政府崩壊規模の、巨大な戦いの物語をしてしまったりして……
(いや、よくこんなものを書いたものだ)

 

・七の一族とか
 比較的新しい、と言ってももう5年ぐらいは立つだろうが、『七の一族』を筆頭にして、新しい世界観の小説を書き始める。
 七の一族は、リューフレス大陸を舞台にした物語、クラウザーという名前の将軍が、華国で猛将として活躍する物語が前半は描かれる。『血染めの将軍』とあだ名されるほどの猛将だが、その後自らの国への帰国を皇帝に申し出て、帰国することになる。
 ただ、彼には最後に華国が世界各国に派遣する、大規模な船団の軍事面での責任者としての任務が与えられる。
 史実の『鄭和』の大艦隊をモチーフにした大艦隊で、この艦隊での生活話や、他国との外交、そして戦争話を入れて、物語の中盤を執筆。
 そして、後半でクラウザーの故国である、リューシャン帝国での物語が展開する。リューシャン帝国では、皇帝の死去に伴い新たな皇帝が即位するが、この混乱に乗じて、隣国のロマーナ帝国が侵攻してくる。この戦いに、クラウザーも一軍を率いて参戦し、『血染めの将軍』のあだ名の通り、戦場で尋常でない活躍を見せる。そして、戦いの結果は、リューシャン帝国軍の勝利となる。
 ただ、この物語で一番書きたのはリューシャン帝国での物語。本当は華国の話ではなく、リューシャン帝国の話が本体になるはずだった。だが、リューシャン帝国の話は、物語後半部分に位置することで、どちらかというと、華国に関連した物語が中心になってしまった。


・術界の国エンシェントガーナ
 術者と呼ばれる者たちが住む大国の物語。
 この物語の中では、エンシェントガーナ国内のコルバという交易都市を舞台としている。
『精霊獣』とか、『七竜』、『七大家』などという、色々な言葉が飛び出す。
 ファンタジー小説だが、中華系の要素が若干混じっている。しかし、それだけでなく、実際の大陸中央部のような空気なども複合的に混ざっていて、世界観を一概に表現しづらい。
 アクティアスという、この国で王家に次いで、最も力ある『七大家』という家門の人たちを中心にして、エンシェントガーナの日常の風景をいろいろと描写していっている。
 ただ、あまりにも目的性が薄かったため、分量はかなり書いたが、結局明確な形での終わりがなかった。
 ミカンと言えば、ミカンなのかもしれない。


・色々と
 エンシェントガーナとか、そういうものを書いている時期に前後して、色々とジャンルを無視して書いてみる。
 東北の街を舞台にして、「しんしん」と名を打った短編恋愛小説に着手。小説自体は短編で、雪が降る中を幼馴染の2人がどぎまぎするが、結局告白も何もないままそこで終わってしまう。
 男の方に意気地のない話……
 (いや、別に意気地がなかったわけではないのだが)

 また、他にも『四季』を舞台にして、それぞれの季節ごとに短編物語を綴る。
 恋愛的な要素もあれば、何もないような普通の光景、とにかく色々と書いてみた。
 
 あとは、主人公の青年が夏休みを利用して、絵を書いて回る話。
 海の風景や、山へ行くときの風景。ひまわり畑で、水をまいている少女の姿。
 小説というよりは、ノスタルジックな絵画の風景を文字にして描写してみた感じ。


・白の古術士
 能力最強、おつむは最強天然キャラ、白の古術士『アリス・クロード』。
 魔王だったが、アリスのせいで力を失い、ただ性格が悪いだけの男になってしまった元魔王の『カイト』
 腕はそれなりに立つが、地味で目立たない勇者『レイウン』
 そんな三人を主役にした、その時だけの勢いだけで、ひたすらに書き続けた小説。三人の性格がものすごく立っていたためか、とにかくスイスイと簡単に物語を描き進めていけた、素晴らしい小説。
 ちなみに、3人は世界の狭間を超えて、様々な世界を旅している。
 話は時々シリアスになるものの、それまでにエディが書いてきた、戦記物物とか怪奇系なんてものが、完全にバカバカしくなってしまうコメディー話。
 とにかく、お笑い3人組の大活躍話でした。

 ちなみに、物語は次元の狭間を旅していたアリスが、クシャミをしたことが原因で、次元の狭間から落っこちてしまう。たどり着いた世界では、ちょうど勇者レイウンと魔王カイトの戦いが行われている最中だったが、そんな2人の力なんてまったく目でないアリスが仲裁に割って入る。だが、そこでちょっと事故ってしまい、3人は別の世界へと飛ばされることになる。その時の事故で、カイトは魔力を完全に失ってしまう。
 そして陰険だが美麗の魔王と、地味で目立たない勇者、天然少女アリスの3人が、元の世界へ戻るために色々な次元を渡りながら、旅をしていくことになる。
 とはいえ、勇者と魔王の2人は犬猿の仲。だが、そんな2人をアリスは、喧嘩するほど仲がいいと勝手に誤解しているのだった。

 

・蒼天のアルジャノフ
 短編の恋愛ものを除けば、それまで日本人を主役にしたことのないエディが、始めて日本人と日本を舞台にして書いた小説。
(日本人とはいえ、それでも外人の出現率がやけに多く、純日本人の人はかなり少ないが!)
 ちなみに、これも長編です。
 氷彰涼(たしか漢字はこれであってたハズ)という、見た目は美貌、中身は説教好きな絵描きを主役にして、他にもいろんな外国人とかが出てきます。
 ただ、彼らに一致しているのは、彼らの先祖がこの世界ではなく、別の世界からやってきたということ。
 祖先たちは、元いた世界から自然現象に巻き込まれて、こちらの世界に流されたため、元の世界へと戻る方法も分からず、結局この世界で生きてゆき、子を残して死んでしまう。
 その後彼らの子孫たちの血は受け継がれていくのだが、彼らもまたこの世界の人間とは違い、人間にはありえない能力を持っている。
 という話。
 ただ、彼らが持つ能力の自体は、小説の要所に出てくるぐらいで、後は普通の日本の田舎の島での物語が綴られている。
 うん、きっとそうに違いない。
 物語の中で、イスタンブールの高級ホテルとか、ヨーロッパの海運系財閥の企業とか、南アフリカの島にある英国時代に作られた別荘地が、物語の中に登場するからって、そんなことを気にしてはいけない!
 この物語は、あくまでも日本の田舎の島が中心の物語だ!

 ちなみに、物語本体のストーリーは、むかこの世界のお姫様がやってきて、それを主役の涼の家で預かるというもの。
 ただ、能力者たちの子孫たちの中には、世界の財界で成功した者たちもいて、その財界の長老たちが、向こうの世界に再び戻り、征服しようということまで企んでいた。彼らは、向こうの世界へと渡る方法を、開発していたので、侵略なども目論んでいたが、涼とその仲間たちによって、彼らの計画は挫折してしまい、姫君は無事に向こうの世界へと戻ることができるのだった。


・白の古術士2
 アルジャノフを書きながら、再び続編の執筆をしたくて、白の古術士を書いたりして。
 もっとも、アルジャノフを書いていた時期に、色々な短編小説も執筆。
 ……四季とかを書いたのは、実はこの時期だったかも。
 ま、それはともかくとして、白の古術士2。
 本当は、アリスたちの旅の続編を書くか、あるいは、元魔王のカイトを主役にして『黒の聖術師』なる物語を書こうとのアイディアもあったが、全部没に。
 トホホ……
 かわりに、目立たない勇者レイウンくんや、エンシェントガーナの時に登場したキャラ、アレン・アクティアス、弟のシオン・アクテイアスなどが登場。
 また、新キャラとして、片親が銀族と呼ばれる種族のアリシアが登場。
 この物語では、以前の白の古術士のような、パロディー要素は押さえて、代わりにシリアス度をアップ。
 3、4部ぐらい物語を進めていったが、書いてるうちに面倒くさくなってきて、途中で筆を放り投げてしまった。

 ちなみに、物語の始めになる世界では魔王の軍勢が存在しているのだが、この世界に事故でやってきた少年シオン・アクティアスがその軍勢をあっさりと退けてしまう。なにしろ、アクティアスという家柄は、エンシェントガーナで随一の術の家系なので、少年であるシオンでさえも、魔王の軍勢を退けられるほどに強力な力を持っている。その後、軍勢を退けられたことを知った、魔王軍が魔王に次ぐ実力を持つ『魔竜』を派遣する。力は強力だが、少年ゆえに能力が不安定なシオンは魔竜相手に苦戦するが、シオンが別の世界に流されたとき、同じくそこにいた兄のアレンが登場。簡単に魔竜を退けてしまう。
 その後、アレンたちはこの世界にやってきた勇者レイウンとアリシアと出会う。アレンとレイウンの2人で、魔王の本拠地に襲撃をかけ、たいして役に立たない勇者と、そんな彼をしり目に、あっさりと魔王を倒してしまうアレンの活躍劇が書かれていく。
 ただ、強力な力は持っているが、世界を渡る技をもたないアクティアス兄弟は、元の世界へと戻るために、世界を渡るすべを持っているアリシアたちと共に、旅をしていくことになる。
 この後も、物語をいくつか執筆したものの、説明しだすときりがないので、このあたりでお終いに。


・銀の一族とか
 これは、『白の古術士1』を書いていた時に同時に書いていたと思うが、特に計画性のない話。
 銀族というのは、世界の狭間を越えて旅をし、強力な探究心の果てに、さまざまな技術を結び付けて、どのような種族さえもが到達していない技術力を持つようになった、伝説の種族のこと。
 そんな彼らは『白の古術士』の時代では、もはや昔いた伝説の種族としか語られない程度だが、その銀族が昔していたことにスポットを当てて物語を展開。
 死に