黄金樹の瞳の世界観(またの名をエディ作の小説の世界観)

 

・リューフレス大陸
 黄金樹の瞳の舞台となる大陸であり、エディ作の小説で幾度も舞台になっている大陸。
 その出展の始まりは、『七の一族』というタイトルの、リューシャン帝国を舞台にした物語から始まる。
 ただ、名大陸の名前自体はエディがうろ覚えのため、いろんな小説に登場するたびに、大陸の名前が微妙に間違っているのはここだけの秘密。
 ちなみに、名前だけを上げれば、リューフレス大陸は『七の一族』の執筆よりもさらに古く、SF小説を執筆していた時期に登場する、『リューフレス・リフレネシア同盟国』に由来する。

 

・ロマーナ帝国
 リューフレス大陸の四大国の一つ。
 大陸では最も東部に位置している。
 かつて王政から始まり、王を廃した共和制時代を経て、帝政へと至る。
 ロマーナ帝国自体を舞台にした小説はこれまでに書かれていないが、エディの小説にはその名がたびたび登場している。
 ちなみに、名前が登場した作品は『アーサー王物語』『銀のアレスティア』『七の一族』など。
 あと、ゲーム『クラリスの王国地図作成記』では、このロマーナ帝国滅亡後の世界を舞台にしている。ここで登場するベルガイア王国は、ロマーナ時代に作られた植民都市が、その後王国として独立したもの。
 出典は、実際の歴史にある古代ローマ帝国。

 

・ローカ・パドマ(世界蓮の大陸)
 ロマーナ帝国が存在する大陸のこと。
 昔は、それだけで扱っていたのだが、小説の執筆が続くにつれて、いつの間にかローカ・パドマ大陸は、リューフレス大陸の一部ということになってしまう。
 ただ、それでも大陸と呼べるだけの広大な土地があり、ここに帝国を築いたロマーナ人たちは、自らの住む大地をローカ・パドマ大陸と呼んでいる。
 ちなみに、大陸は花の形に似ていて、大陸中央部から、それぞれの方角に五つの半島と、二つの陸の回廊が広がっている。
 回廊のうち、北へ続く回廊の先には、北方大陸と呼ばれる蛮族の住まう土地へと続く。
 一方、東の回廊は東大陸(リューフレス大陸)へと続いている。
 ちなみに、ローカ・パドマ大陸が登場した作品は『銀のアレスティア』。ゲームでも、『クラリスの王国地図作成記』で、この大陸の舞台が登場している。
 出典は、インドの神話から。


・グランデルク島
 イギリスをモチーフにした島。
 ロマーナ帝国の東北にある島で、蛮族たちが割拠する土地。とはいえ、完全に未開というわけではなく、ロマーナ帝国が侵攻することで島の中央部から南にかけては、ロマーナ帝国の支配領域に組み込まれている。
 だが、ロマーナの圧政に抵抗して、アーサーという人物を中心として、反ロマーナ帝国の戦いが演じられることになる。…という、『アーサー王国物語』の舞台になった島。
 ちなみに、『アーサー王物語』自体は、200KB近くになった長編小説(とはいえ、それぐらいがいつもエディの書いてる小説の分量だが)。
 実際のアーサー王物語をヒントにして作って作られている。本当は、『グランノルス物語』という18、9世紀の大英帝国をモチーフに、しかし海ではなく、強力な飛行文明を築き上げた世界帝国を舞台にした物語の、いわば歴史の部分をちょこっと書くつもりでしかなかった。
 だが、歴史がなぜか大爆発して、結局アーサー王1人の歴史を書くことになってしまい、結果『グランノルス物語』は作られることなく、『アーサー王物語』になってしまった。
 今でも、エディの中では、『グランノルス物語』を作りたいとの思いはあるが、作り始めたとたんに、いつも失敗しているという状態。


・術界の国エンシェントガーナ
 リューフレス大陸にある四大国の一つ。
 モチーフ自体は実際の歴史に存在せず、作者のオリジナルによる国。ただ、無理やり当てはめるとすれば、中国の伝説に登場する『崑崙』とでもすべきか……
 同名のタイトルでの長編小説を執筆し、それに関連した小説や、『白の古術士2』にも登場する。
 この国だけは、他の国よりもはるかに現実離れしたファンタジー要素が強く、術と呼ばれる力が、物語に強力に影響している。
『黄金樹の瞳』では、このエンシェントガーナの国内も舞台にするつもりだが、果たしてそれが現実のものとなるのかは不明。


・リューシャン帝国
 リューフレス大陸の四大国のひとつ。
 帝都近隣に100万を号する大軍を持つ軍事大国。もっとも、号しているだけであって、それが実際の数に結びつくわけではない。
 『七の一族』を執筆したのを最初に登場する。
 ちなみに、リューフレス大陸と関連している物語では、この『七の一族』が最も古い。
 そして、『黄金樹の瞳』の舞台にもなっている。

 

・華国
 リューフレス大陸の四大国のひとつ。
 東西南北に広大な領土を持ち、豊かな物産を誇るため、それを元手に大陸交易による恩恵をもっとも受けている経済大国。
 名前からも分かる通り、中国の歴史を参考にしている。
 もっと細かく言えば、中国史上経済力がもっとも繁栄した宋と、鄭和の率いた大船団がある明の時代をミックスしたような感じ。
 初出は『七の一族』で、物語前半では、この華国を中心として物語が作られている。
 その後もいろんな話で華国の名前は出てくるが、残念なことに『七の一族』で舞台になった後は、一度も物語の舞台として登場したことはない。